中級者永遠のテーマ「リア確が苦手」
リア確がどうも苦手・・。上手い人はどうしてキレイに入るの?
これ「あるある」です。初心者は卒業してきたなーと自覚している方は、リア確に悩みがちです。そしてこれ、根本的な解決方法に気づかないと、永遠に悩みがループします。上級者になっても言うハメになります。
本当に「リア確」の問題なのか
多くの場合、「リア確が苦手」には2つの意味があります。
Case2 入る場所にいるのにリア確で失敗する。(本当に苦手)
私の経験上のハナシで恐縮ですが、皆さんほぼCase1です。Case1が理解できている後輩で、Case2に該当している方を私は少なくとも見たことがありません。この記事ではそんなCase1の解消方法をご説明します。
クイズ!
ここで一つクイズを出してみましょう。
以下の3パターンのうち、最もリア確がし易いのはどれでしょうか。
リア確をする際、どういう状況になると難しいか、考えてみてください。
ハンドルを切ったり戻したりはしたくないし・・・距離が短くてもやりにくい・・
そうです。舵角操作が多いということはそれだけブレが出る可能性も高くなります。ですから、舵角操作を少なくする、つまり、直進or全切りでキープする時間をできる限り長くしたい、ということです。
また、距離が短いと、短い距離で車の位置と角度をリア確に向けて調整する必要がありますから、これも難易度を上げる要因です。
要するに、舵角一定、かつ距離を長く取れるとリア確に入れ易くなるのです。
エグりとリア確の共通点
あれ、これ何かで見覚えがありませんか。
以下の初心者用記事でこんなことを書きました。
基本3ボックス攻略方法(★☆☆-4) - フィギュアことはじめ
今回のテーマと似ていませんか?バックでも同じことをすればラクだと思いませんか?そういうことです。
「エグる」というのは、車を多く回転させるために、移動距離を長く取る行為です。だからこそ、最もボックスの中で距離が長い対角線を使うわけです。
リア確でも距離を取りたいのですから、エグりが求めていることと同じです。
そして、エグり中は全切りのみ使用するため、舵角の変動もありません。従って、リア確に求められる「舵角一定」の要件も満たすのです。
リア確とエグりで性格が異なる点としては、リア確ではスタート位置に多少のブレは出てしまいますので、エグりのようにバチバチの精度(つまり本当に何の調整もなしにリア確する精度)を出すことは難しいです。従って、リア確の直前には多少なりともハンドルを戻すなりのマージンが必要となります。
従って、結論としては、エグりと基本的に同じ姿勢、ただし少しマージンを持った状態、つまり「流しながらエグった後の姿勢」からリア確を始めれば、最も負担が少なくなるはずだ、ということになります。
クイズの答え
さて、改めて伺います。以下のどれが正解でしょうか。
最もエグった後の姿勢に近いのはAですね。ですからAが答えです。
ほーーーと思った方、めでたくCase1該当です。
Case1の場合の練習方法
Case1へ該当した方は、Aの姿勢作りを練習する必要がありますから、AのStartとGaolを何度も往復する練習をしてみてください。驚くほどスムーズにリア確に入ることを実感できると思います。
重要なのは、自分がAのポジションを取れているのか、判断する能力です。角度が不足していれば当然ハマりますし、角度が付きすぎたら選択肢Cになってしまいます。判断する能力を鍛えるためには、理想の位置をチョークでマーキングしておき、車窓(最初は窓から顔を出して確認しても良いです)を使って、その理想マークとの誤差を学習することが有効でしょう。
Case1を克服できたかの答え合わせは、「AのStartからGoalにかけて、アクセルを踏み込めているかどうか」です。
えっ、リア確でアクセル踏むの!?
はい、踏んでください。舵角の変化がなくて、距離が取れる、それなら狭路と一緒です。動いている間暇なんですから、アクセルを踏むように練習しましょう。
本番はさすがにアクセル全開!とはいきませんが、それでもこの練習をしていると他の人よりもかなりリア確で稼げるようになります。この先に狭路があったりしたら、すごい差になります。コース作成者はそういうところを狙っているんですよ。ボソッ
で、ここまで来て、もう一度以下記事の「パターン②『対面』」を読んでみてください。
基本3ボックス攻略方法(★☆☆-4) - フィギュアことはじめ
「上下対称になることを意識しましょう」と言っていますが、これを実践すると、クイズの選択肢Cの体勢になります。リア確としては距離が短く、やや窮屈なリア確にならざるを得ません。距離を取ると被りますからね。(直感的に分からなければ実際に実験してみてください)
ですから、できれば中級者以上はラインを少し変えたいところです。特に舵角が大きな貨物では。分かりやすさ、という意味では上記事の初心者向け方法(上下対称)でも良いのですが。
実際のところ、選択肢Aでも「どこまで角度を付けるか」は、小四と小貨でも違いますし、上手い方はコースによっていくつか使い分けています。(さすがに上級者の域になりますので割愛します。)
要するに、一概にどちらが正解!とは言い切れませんが、どちらも使えるようにしておくと良いですね、という話です。
一応こっそりお手本動画を載せておきます。公式戦でもこれくらいは踏めますよ、という事例です。
難しい部分は一旦無視して、分かるところだけ読み進めてもいいと思うよ。
小四と貨物で走り方が分かれてくるのもこの辺りからだねーー。